前十字靭帯の手術が不安なあなたへ。術後経過リハビリ編〜僕も経験者です〜
手術後は色々な管に繋がれ、
歩けるようになったのにまた車椅子生活に戻ってしまい、
曲がるようになった膝が腫れて、再度曲がらなくなり、
ちゃんと復帰できるのかと不安になる事があります。
こちらでは術後辛い時期もありますが、リハビリをして
ちゃんと復帰できたという事をブログに残していきます。
術後まずすべての菅を引き抜く
術後、管だらけだった体も少しづつ管が抜かれていきます。
酸素マスクは手術当日中にとれます。
次の日には、
腰から麻酔の管が抜かれ、
腕からの点滴も抜かれます。
3日もすれば
膝からの血抜きの管もなくなり、
尿の管もとってくれます。
尿の管は引き抜く時、痛いと聞いていたのですが、自分はなんともありませんでした。
感じたことのない違和感を覚える程度です。
痛いと言うよりも、自分の想像よりも長い管を入れられていた事にビックリしました。
尿管はかなり膀胱の奥深くまで挿入されているのを体感できるかと思います。
尿管が入っていると全く尿意を感じないのは不思議なものです。
リハビリの始まり
膝の血抜きの菅もなくなるとまずは病室で、
ベッドに寝ながら勝手に膝を動かしてくれる機械のお世話になります。
この機会は角度を設定すると自動でその角度までの曲げ伸ばしをしてくれます。
勝手に動いてくれるので、その間は本を読むなりゲームをするなり
好きなことをしていて大丈夫です。
手術前までに腫れを引かせてある程度曲がるようになった膝も、
手術によりまた腫れて曲がらなくなってしまいます。
リハビリの先生に見てもらう前に、
この機械で少しでも曲がるようにして行きます。
リハビリ室へ
ある程度曲がるようになると自動膝曲げ機と並行しながら、
毎日1時間程度のリハビリをするようになります。
ここから舞台は病室からリハビリ室へうつっていきます。
最初はリハビリの先生に膝をまげてもらうことから始まります。
彼らは容赦なく曲げ続けるので気をつけてください。
毎回、「イテーーーー!!!」と叫けばされながら
膝が何度まで曲がるようになったのか角度を計測します。
あとは施設にもよるのでしょうが、
平行棒につかまりながら歩く練習や、
ゴムチューブを両足に巻いて足を開いたり、
院内の廊下や階段を歩き回ったりもします。
どのリハビリも痛い時はありましたが、
無理やり曲げられるのが最も痛いです。
どうぞこれだけは覚悟してください。
術後の感染に注意
術後1週間程度で退院する予定でした。
これは術後何も異常がなければの話です。
そう、異常が見つかると退院ができないのです。
僕は管が全部取れた後、
39℃の熱と悪寒、全身のだるさに襲われてしまいました。
診断はMRSEへの感染でした。
MRSE はメチシリン耐性表皮ブドウ球菌(Methicillin-Resistant Staphylococcus epidermidis) の略称
表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis):主として鼻腔や表皮に常在する。通常は非病原性であり、他の病原菌から表皮を守るバリアーや、表皮を健康に保つ役目を果たしている菌であるが、体内に侵入すると病原性を発することがある。プラスチック表面などに対する付着性が強くまた表皮の常在菌であるため、手術の際にカテーテルや心臓弁などの医療用器具に付着して体内に侵入することがある。特に体内に留置するタイプの医療器具に付着して、そこで増殖することによって深在性の化膿症の原因になることがある。
ヒトに常在する菌で正常の免疫力では発症しないのですが、
手術というのは無自覚に体力、免疫力ともに落としてしまうようです。
原因は手術後4日くらいで病院の目の前にある職場に外出してしまったことかもしれません。
この感染により1週間で退院する予定だったのが、39日間の入院となってしまいました。
早く退院したい人は手術後の感染には十分注意をする必要があります。
間違っても術後すぐには外出しないことをオススメ致します。
39日間の入院中にもらった差し入れについてまとめてみました。興味があればどうぞ。
kimamaniyakuzaisi.hatenablog.com
最後に
退院後もリハビリは定期的に続くのですが、
なかなか時間が取れず徐々に行かなくなってしまいました。
39日の入院で職場にだいぶ迷惑をかけてしまっていたので。。。
その後は、前十字靭帯手術後のリハビリの本を買って読んだり、
理学療法士の友人に聞いて筋トレをしました。
今ではサポーターをつけずに普通にスポーツもでき、日常生活になんら支障はありません。
受傷から術後のリハビリまで3回に分けて紹介をさせて頂きました。
今では同じように膝の靭帯を損傷した人にこの経験を話したりしています。
少しでもこのブログがお役に立てれば良いと思います。
手術後ちゃんと復帰できますので
不安になることもあるかもしれませんが、
しっかり療養してくださいね。
以前のブログはこちらから確認する事ができます。