やくざいしめんきょもってるだけ

26歳から薬局長を勤めたいち勤め人の思うこと

時速50kmの原チャで、軽自動車と衝突しても生きてた話

大学生の頃、初めて交通事故に合いました。

 

時期は1月。

 

北海道はすでに雪に閉ざされ、原付は運転できない状態ですが、

大学のあった石川では、全く雪がなく原付が運転できる状態です。

 

夕暮れ時に友人に北海道土産を届けに行こうとした際に

原付で直進運転中、右折の軽自動車と接触しました。

 

本当に一瞬の出来事でした。

よく聞かれますが、

これまでの出来事が走馬灯のように浮かぶ事はなかったです。

 

薄闇に二つのライトだけが認識でき、

次の瞬間には道路に寝ており、

目の前の縁石だけが視界に入っていました。

 

何が起きたかは、最初わかりません。

周りが騒がしくなり始め、

程なく認識できるようになります。

 

最初に、おそらく自分を撥ねたであろう女性が

 

「どうしようどうしよう」

 

とパニックになっている声。

 

次に、その女性を落ち着かせるおじさんの声。

 

「大丈夫!救急車呼ぶから!!」

 

自分に声かけるおじさんの声。

 

「大丈夫ですか!?大丈夫ですか?」

 

 

事故直後って、体は全く動かないのですが、

耳は不思議なくらいしっかり聞こえるんですよね。

 

 

心の中では

 

「大丈夫なわけねーだろ」

 

と答えていました。

 

 

体中が痛いというよりも、重怠いと言った感じで

口もほとんど動かせずしゃべる事もできない状態でした。

 

 

救急車を呼ぶおじさんの電話もしっかり聞こえていました。

 

おそらく、救急に電話をすると、

事故現場の所在地や、傷病者の特徴を聞かれるのだと思います。

 

住所を伝えているところまでは良かったのですが、

事故にあった僕の特徴を言った時には思わず耳を疑ってしまいました。

 

「被害者は40代男性!!」

 

。。

。。。

 

いやいやいや、おっさん!!

当時まだ23歳ですよ!

 

全力でツッコミを入れたいところでしたが、

残念な事に声を発する事ができる状態ではなかったので

泣く泣くスルーせざるをえませんでした。

 

1月の原付運転は寒さも厳しく、しっかり防寒対策をしていました。

半ヘルにシールドを付け、ネックウォーマーを鼻までかぶっており、

目元しか見えない外見でした。

 

おそらく、事故直後の目元は40代と言われてしまうような

状態になってしまうのかもしれません。

 

それにしても、当時の20代の僕にとって、

「40代男性」は一番心に残る一言でした。

 

救急車が近付いてくる音とかもしっかり聞こえていました。

救急隊員に声をかけられても、全然返事をする事ができませんでした。

 

担架で救急車内に運ばれ、ヘルメットを脱がされて、

「聞いていたのと違う」的な会話をしていました。

 

まぁそりゃそうでしょーね。。。

 

身分の確認をするために、

ポケットに入っていた財布をぬきとり、免許証で確認をしていました。

 

 はい、20代ですよ。僕は。

 

 

自力では動ける状態ではなかったため、

担架で救急車に運ばれる際に、

初めて当てられた車の状態を見る事ができました。

 

軽自動車はフロントガラスが割れた状態でした。

ぶつかった後、ボンネットに乗ってフロントガラスにぶつかったんでしょうか。

一瞬の出来事だったので全く検討がつきません。

 

原付の状態も事故後に確認したのですが、

前輪部分がへしゃげて、

原型はとどめてなかったですね。

 

運転が怖いという感情はないのですが、

ほんと生きてて良かったなぁと思います。

 

全身の打撲と、ひざ下が擦り剥けて血だらけになったくらいで済みました。

 

 

 

あ、あと身につけていた、靴や鞄は飛んでいきます。

 

しっかり靴紐を結んで履いているし、

しっかりカバンは背負っているのに、

飛んでいきます。

 

漫画やドラマのシーンを見ては

靴やカバンなんて飛ばないだろうと、思っていました。

 

 

結論から言うと、あれ、真実です。

 

靴は両足とも綺麗に履いていませんでした。

カバンはいつ飛んで言ったかわかりません。

 

ポケットに入っている財布は飛びませんが、

背負っているカバンや履いている靴は見事に飛んでいくようです。

 

 

 

最後になりますが、

 

もし、あなたが運悪く交通事故の現場に出くわしてしまったら、

しっかり傷病者の容姿を伝えて頂きたいのと、

靴やカバンなど身につけているものが

周りに飛ばされていないかの確認をしてあげて下さい。