やくざいしめんきょもってるだけ

9年間同じ会社に務めた元薬局長。アンチ正社員薬剤師の日記

薬歴とは?患者のためか?金のためか?薬剤師のためか?

 

薬歴とはなんぞや?

薬歴とはこうでなければならない!

 

それぞれ思うところはあるかと思います。

これが答えだというのもないと思うんですね。

 

いろんな解釈をする人間がいて良いんです。

 

 

薬歴とは

 

薬歴は簡単に言えば、カルテみたいなものです。

患者一人一人がどんな薬を飲んでいるのか、

飲んだ結果検査値はどうなっているのか、体調はどう変わったのか、

記録を残していくものです。

 

この記録を残すことが、

調剤報酬を受け取る一つの要件となっています。

 

逆に、この記録を残さないと薬局はお金をもらえないということです。

 

もちろん、この記録を書かないでその分の点数の

調剤報酬を請求しないという方法もあります。

 

しかし、利益をあげなければならない会社はそれを良しとはしません。

原価のかかる薬剤費と違い、技術料としてまるまる利益になるからです。

 

利益が取れないと薬剤師もお給料をもらえません。

 

 

 薬歴の決め事

 

薬歴には記載しなければならないことが決まっています。

ア 氏名・生年月日・性別・被保険者証の記号番号・住所・緊急時連絡先

イ 処方した保険医療機関名及び保険医氏名・処方日・処方内容

ウ 調剤日・処方内容に関する照会の要点等

エ 患者の体質・アレルギー歴・副作用歴

オ 患者又はその家族等からの相談事項の要点

カ 服薬状況

残薬の状況の確認

ク 服薬中の体調の変化

ケ 併用薬

コ 合併症を含む既往歴に関する情報

サ 他科受診の有無

シ 副作用が疑われる症状の有無

ス 飲食物(薬剤との相互作用)の摂取状況

後発医薬品の使用に関する患者の意向

ソ 手帳による情報提供の状況

タ 服薬指導の要点

チ 指導した保険薬剤師の氏名

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E6%AD%B4

  

「エ」から「セ」までの事項に至っては、

処方箋受付後、薬を取りそろえる前に、患者等に確認すること。

とまで決められています。

 

いったいどれだけの薬局が、この「エ」から「セ」を

完璧にこなしているんでしょうかね?

 

この記載事項は各都道府県のお役人さんが、薬局が正当な業務を行っているか、

薬局をチェックをする際にも確認させられます。

 

このチェックで指摘を受けてしまうと、

最悪、これまでの調剤報酬の返金をしなければならなくなります。

 

返金はまるまる利益がなくなってしまうと言うことです。

 

なので、各薬局は躍起になって

この個別指導対策に力を入れるのです。

 

患者に対して何をしたかではなく、

役所からの指摘を受けないために何を記載するかなのです。

 

一時期、賑わいを見せた薬歴未記載問題はこの記載事項を満たしていなかった、

または全く記載していなかったことになります。

 

 

 

薬歴は患者のため?会社のため?それとも自分を守るため?

 

「薬歴は患者のため」と、

会社の研修や、雑誌の記事なんかで目にします。

 

僕はこれは面づらを良くしているだけだと考えています。

 

結局、1番の目的は会社の利益や、会社の体面を守るためのものだと思います。

薬歴を書いて利益がでないのであれば、きっと薬歴なんて作業はしないはずです。

会社を運営する上で、真っ先に事業仕分けされる作業と考えます。

 

「薬歴を書かないなんて、薬剤師失格だ」なんて言葉は受け付けません。

 

薬歴なんて、会社外部からの指導に耐えうるよう体面を整えているだけで、

患者と本当に話したことなんざ、書かれてません。

 

むしろ、真面目にその人の人となりから何から何まで記載をしていたら、

 

「これは薬に関係ない」

「必要なことだけ書けば良い」

「薬歴が業務内に終わらせれないのは能力がない」

 

こう言われることでしょう。

 

そして、言われた通りに記載できていないと

指示通り業務をこなせない人間として、

会社はその薬剤師を守ってはくれません。

 

 

薬歴は意味がないと言っているわけではありません。

お役所に文句言われないよう、お役所が好きなように薬歴は書いてしまい。

調剤報酬を請求すれば良いのです。

あとは各々で、患者に向かい合えば良いのです。

 

 

よって、薬歴自体は会社に利益をもたらすためのもの、

薬剤師自身の社内生命を守るためにあるものだと考えます。

 

 

 

関連する内容として、薬歴未記載問題についてはこちらです。

kimamaniyakuzaisi.hatenablog.com