やくざいしめんきょもってるだけ

26歳から薬局長を勤めたいち勤め人の思うこと

変形労働時間制を導入した薬剤師。休日は半分に減少。

 

薬局薬剤師の勤務時間は、隣の医者の診療時間に左右されます。

薬局は病院・クリニックとは独立した医療提供施設だなんてとんだ建前なのです。

 

営業時間きっかりに薬局を閉めて、

最後の患者に薬を渡さないなんてことがあったら、

 

隣の医者に怒鳴られ、

会社の上層部からも指導が入ります。

 

かと言って、

 

隣の医院に合わせて昼休みに店を閉めたり、

平日半日診療の日に薬局を半日で閉めたりすると、

 

薬剤師業界界隈から癒着だとか、

本来の薬局機能を全うしていないと揶揄されます。

 

もういちサラリーマン薬剤師に独立性なんてあったもんではありません。

そんな、サラリーマン薬剤師の勤務時間、休日についてまとめてみました。

 

 

 

半日2回働くと、1回1日休み

 

各会社によって日数に違いはあるかもしれませんが、

年間休日110日という会社の規定があります。

 

僕は110回1日まるまる休むことができると考えていました。

会社に出勤すれば良いのは年間255回だと思っていたのです。

 

現実はそんな甘いものではありませんでした。。。

 

平日に週に1回半日の出勤をし、

土曜日に半日出勤したら

1日休みとカウントされてしまうのです。

 

と言うことは、

 

年間で1日まるまる休めるのは55日しかなく、

それ以外は会社にいなくてはならないのです。

年間出勤回数は310回になってしまいます。

 

これは会社ぐるみの詐欺と言って良いのではないでしょうか?

紛れもなく会社が行う薬剤師の搾取です。

 

 

 

平日30分〜1時間削って、土曜日出勤分を捻出

 

僕は年間310回も出勤しなくても良いように、

地区30店舗の薬剤師の応援を組んでいました。

 

まる1日休める日を増やせるように、

各店の平日半日出勤日や平日休みの日を管理し、

土曜休みの店舗には土曜応援を依頼するといったことを行いました。

 

応援の現状は自分に厳しい薬局長は損をし、

自分に甘い薬局長が得をするような感じになってしまいがちでした。

 

やはり全員に望み通りの休日をあげることはできず、

休み確保の相談を上司にしたことがあります。

 

結果は

 

「平日30分〜1時間早く帰らせて、土曜日4時間働かせろ」

 

でした。

 

休みの日を作ろうだなんて気はサラサラないのです。

相談したのが間違いでした。

 

「月4回休みがあるだけ良いと思え」

「俺は24時間、365日仕事だ」

 

と平気で言う上司でした。

経営者と雇われ薬剤師の考え方の違いをまざまざと実感する出来事です。

 

休みなく働くことを美徳としているのでしょう。

それか、家庭に居場所がないだけではないでしょうか。

 

その価値観、人に押し付けるのは本当に辞めて欲しいです。

 

 

 

朝やる仕事は残業ではない!

 

薬局が9時〜18時の勤務時間であっても、

隣のクリニックが診療を続けていれば、19時までの開店することはザラです。

 

薬歴の記載や薬の発注など残っていると

さらに遅れることもあります。

 

こういう場合、

残業を申請するために上司に許可を得ることになりますが、

だいたいこう言われます。

 

「もう今日は帰って、朝1時間早く出勤して片付けて」

 

理由は、

 

もうこれ以上残ると1日の業務で疲れてダラダラしてしまい効率が悪い。

朝ならば1日の始まりで頭もスッキリして仕事がはかどる。

 

だそうです。

 

もちろん残業代はでません。

残業を“通常営業時間より残ってやる仕事”とはき違えているのだと思います。

僕の朝やる仕事も立派な残業だという認識は間違っているのでしょうか。

 

上司と僕とは全く違う人種なのだと思います。

 

 

変形労働最強説

 

繰り返しますが、9時〜18時の勤務時間であっても、

隣のクリニックが診療を続けていれば、19時まで開店することはザラです。

 

この1時間の残業を削るためにどうするかと言うと、

 

「変形労働なんだから次の日、朝出勤を1時間遅らせろ」

 

という指示を受けたことがあります。

 

1時間早く来いと言ったり、1時間遅らせろと言ったり、

残業代の申請も一苦労ですね。

 

 

せっせと正社員の残業代を削っていくかたわら、

正社員の2倍の経費がかかる派遣薬剤師を数ヶ月に及び採用するこの金銭感覚の違いはなんなのでしょうか。

 

おそらく経営者的には正社員の残業代は変動費

派遣薬剤師の経費は予算のとってある固定費という考えなんでしょうね。

 

 

最後に

 

今回の記事では薬剤師の勤務時間と残業代、休日について疑問を呈してきました。

 

これから働く薬局を選ぶ薬剤師にとって、

休日の扱いや勤務時間体制は自分の生活を左右する重要なポイントです。

 

このような会社も存在するので、変形労働や休日の撮り方には十分注意をして欲しいです。

 

 

 

このような会社が初めて自ら残業代を出すと言い出した事件はこちらの記事で紹介しています。

kimamaniyakuzaisi.hatenablog.com