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9年間同じ会社に務めた元薬局長。アンチ正社員薬剤師の日記

細かな分類に惑わされるな!登録販売者試験〈第2章〉筋組織

 

登録販売者試験において、

筋組織はどのような分類がされているのか

を問われることが多いです。

 

どんな分類方法があるのか理解し、

それぞれの筋組織の特徴を把握することで

点数の取りこぼしが防げる分野になります。

 

筋組織における選りすぐりの3問を厳選いたしました。

 

この記事で筋組織に対する知識を習得することができますので、

しっかりと問題と解説を読んで頂けると嬉しいです。

 

 

 

H28年 北関東・甲信越〈第2章〉問51

  1. 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。
  2. 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。
  3. 意識的にコントロールできる筋組織を随意筋といい、骨格筋と平滑筋は随意筋である。
  4. 随意筋は自律神経系で支配されるのに対し、不随意筋は体性神経系に支配されている。

筋組織の分類

a:○

 

筋組織は機能や形態によって3種類に分けられます。

 

「骨格筋」

「平滑筋」

「心筋」

 

この3種類の特徴と分類を、

問題を解きながら学習していきます。

 

 

筋繊維を顕微鏡で見たときの分類

b:○

 

筋肉は見た目で分類することができます。

顕微鏡で見たときに横縞模様があるか、ないかです。

 

  • 横縞模様がある:「骨格筋」「心筋」横紋筋と呼ばれます)
  • 横縞模様がない:「平滑筋」

 

 

自分の意識で動かせるかどうかによる分類

c:×

 

自分の意識で動かすことができる筋肉を随意筋と言います。

自分の意識で動かすことができない筋肉を不随意筋と言います。

 

  • 随意筋:「骨格筋」
  • 不随意筋:「平滑筋」「心筋」

 

自分の体で想像してみましょう。

 

あなたが歩いたり、座ったり、箸を持ったりするのは

意識的に骨格筋をコントロールして行っているのです。

これが随意筋です。

 

意識して食べ物を食道から胃に送り出ていますか?

 

意識して心臓を動かしたり、

意識して食べ物の消化をする人はいますか?

 

自分でコントロールできないのが不随意筋です。

 

 

神経支配による分類

d:×

 

筋組織は神経からの指令によって収縮します。

筋肉を支配する神経は2種類に分類されます。

 

性神経系自律神経系です。

 

性神経系とは、

意識的に体を動かしたり、

痛み・匂いなどを感じる知覚を担う神経です。

 

自律神経系とは、

無意識的に働いて、

呼吸をしたり、心臓を動かしたり、身体機能の維持を担う神経です。

 

  • 性神経系(随意筋):「骨格筋」
  • 自律神経系(不随意筋):「平滑筋」「心筋」

 

自分の意識で動かせるかどうかによる分類と同じですね。

 

筋組織の分類は非常に間違いやすいですので、

注意が必要です。

 

 

 

H28年 大阪〈第2章〉問75

  1. 腱 は結合組織のみでできており、関節を構成する骨と関節を動かす骨格筋をつな いでいる。
  2. 骨格筋は、随意筋であり、疲労しやすく長時間の動作は難しい。
  3. 不随意筋である心筋では、筋線維を顕微鏡で観察しても骨格筋のような横縞模様 は見られない。

腱の役割

a:○

 

腱は結合組織です。

骨と筋肉を繋いでいます。

 

「腱は、筋組織と同様に、筋細胞及び結合組織からできている」

 

と言った引っかけ問題にご注意ください。

 

 

筋肉の収縮力と持久力

b:○

 

随意筋の骨格筋は、

疲労しやすく長時間の動作は難しいです。

 

私たちは永遠に走り続けることはできず、

疲労を感じます。

 

また、

腕立て伏せを無限に続けることもできません。

 

 

しかし、

不随意筋の平滑筋と心筋は、

疲れたなんて言ってはいられません。

 

心臓の筋肉が止まった途端に

私たちの生命は危ぶまてしまいます。

 

心臓は力強く、絶えず動き続けてくれています。

心筋強い収縮力で持久力を兼ね備えています。

 

 

消化管の筋肉が

 

「今日は具合が悪いので部活動休みます」的なノリで、

「今日は具合が悪いので消化活動休みます」とはならないのです。

 

平滑筋比較的弱い力で持続的に収縮します。

 

具合が悪くても、

心臓や消化管は動き続けてくれているのですね。

 

 

 

筋肉の分類総まとめ

c:×

 

筋肉の分類、最終確認です。

 

  • 骨格筋/随意筋/横縞模様あり/体性神経系/持久力なし/収縮力強い
  • 平滑筋/不随意筋/横縞模様なし/自律神経系/持久力あり/収縮力弱い
  • 心筋/不随意筋/横縞模様あり/自律神経系/持久力あり/収縮力強い

 

 

H28年 四国〈第2章〉問70

  1. 骨格筋は、関節を構成する骨に腱を介してつながっている。腱は、結合組織の みでできているため、伸縮性はあまりない。
  2. 骨格筋の疲労は、運動を続けることで、エネルギー源として蓄えられているグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲン の代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。
  3. 平滑筋は、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布する随意筋であり、比較的弱い力 で持続的に収縮する特徴がある。
  4. カルシウムは、生体の生理機能に関与する重要な物質であり、微量で筋組織の 収縮、神経の伝達調節などに働いている。

筋組織と腱の組成

1:○

 

筋組織は、

筋細胞と結合組織からできています。

 

は、

結合組織のみでできています。

 

また、

 

筋組織伸縮性がありますが、

伸縮性がありません

 

 

骨格筋の疲労の原因

2:○

 

昔、体育の授業でグラウンドを100m

全力で走りきったことを思い出してください。

 

授業後に教室に戻る時の階段が、だるくて仕方がない。

朝の通学時に普通に登っていたのに。。。

 

あれがまさしく骨格筋が疲労している状態です。

 

この時、

筋組織内では酸素や栄養分が枯渇しており、

乳酸が溜まった状態です。

筋組織の収縮性も低下しています。

 

 

平滑筋の分布

3:×

 

平滑筋は意識的にコントロールできない不随意筋でしたね。

 

平滑筋は

消化管壁、

血管壁、

膀胱、

等に分布しています。

 

ここで、

 

「消化管と血管は意識的にコントロールしていないけど、

膀胱からは意識的にコントロールして排尿しているじゃないか!」

 

と思うかもしれません。

 

 

ここに注意ポイントがあります。

 

意識的な排尿は膀胱ではなく、

尿道にある尿道括約筋によって

調整されているのです。

 

 

膀胱は無意識に自律神経によって、

収縮が調整されています。

 

この自律神経の乱れが1つの原因となって、

「過活動膀胱」という病態になることがあります。

 

排尿に関する悩みは店頭でよく耳にします。

病態についてもしっかり把握しておきましょう。

 

膀胱は自律神経支配の平滑筋であると覚えておいてくださいね。

 

 

筋組織とカルシウム

4:○

 

カルシウムと聞いたら、

骨や歯を丈夫にするミネラルと言う印象が強いかと思います。

 

カルシウムは筋組織にとってとても重要な成分で、

カルシウムなしには筋肉を収縮することができないのです。

 

カルシウムには他にも、

神経の伝達物質として

使用されることもあるので覚えておきましょう。

 

 

まとめ

 

筋組織についての理解は深まったでしょうか?

 

とにかく筋組織はたくさん分類しなければなりません。

繰り返し問題を解くうちに

パターンは決まっていることがわかってきますよ。

 

また、

自分の体と照らし合わせることによって

強く定着させる事ができます。

 

普段自分の体の中でどのようなことが起こっているのか

ということをぜひ想像して問題を解きススメて下さい。

 

 

 

 

 

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