やくざいしめんきょもってるだけ

26歳から薬局長を勤めたいち勤め人の思うこと

敷地内薬局。門内薬局。患者にとって何か不利益があるの?

 

薬歴未記載問題

処方せん付け替え問題

 

メディアにあまり大きく取り上げられませんが、薬局には問題が絶えません。

 

今度は

 

「敷地内薬局」「門内薬局」

 

と言うものが議論されているようです。

 

何が問題になっているのか?

患者にとってはどうなのか?

まとめてみました。

 

 

患者の利便性向上

 

患者がどこの薬局へ行くか決めるのは自由です。

 

病院の近くでもらうのも良いし。

自分の家の近くでもらうのも良し。

帰り道のスーパーで買い物がてらもらうも良し。

 

選択肢が増えるのは別に悪いこととは思いません。

 

「患者利便性」

と言う主張を

医療機関と一体化している」

「チェック機能が効かなくなる」

と反論して阻止しようとする薬剤師も一定数いるようです。

 

 患者が便利だと感じるのであれば薬局の立地はどこでも良いと考えます。

 

 

”かかりつけ薬剤師、薬局の推進”

 

”患者の服薬状況を一元的、継続的に把握すること”が

薬剤師に求められています。

 

患者もそうしてくれた方が良いと思う人もいるでしょう。

 

 

それでは薬局が

 

病院の敷地内にあろうが、

病院の門前にあろうが、

住宅街の中にあろうが、

 

患者から求められている事をするのに立地は関係ないと考えます。

 

どこで薬局を開こうが、

”服薬状況を一元的、継続的に把握すること”

をその店の薬剤師がやれば良いわけです。

 

 

どうも、門前や門内薬局では

このかかりつけの機能を有さないと考える人達もいるようです。

 

それぞれの薬剤師が目の前の患者に一生懸命になり、

あんたに頼みたいと思われる努力をすれば良いだけの話ではないでしょうか。 

 

 

門前からかかりつけ、そして地域へ

 

これからの薬局のビジョンとして

「門前からかかりつけ、そして地域へ」

このような言葉が引き合いに出されます。

 

門外から門内への薬局の誘致は

これに反すると敷地内薬局反対派は言っているようです。

 

門内にあっても、地域に貢献していれば

関係ないのではないかと思ってしまいます。

 

 

特定の医療機関の処方せん集中率の高いと

薬局は基本料を安く設定しなければなりません。

 

患者にとっては集中率なんて関係のない話だし、

そこにお気にに入りの薬剤師がいるのであれば

何も問題のないことです。

 

まして患者にとって料金が安くなることは歓迎すべきことではないだろうか。 

 

このような料金体系が原因となって、

利益を優先する企業により処方せんの付け替え問題が

発生してしまうのではないかと思ってしまいます。 

kimamaniyakuzaisi.hatenablog.com

 

 

 

保険薬局と保険医療機関は構造的、経営的な分離

 

 

医薬分業の理念の基では、

薬局と医療機関は構造的、経営的に分離していなければならないようです。

 

個人的にはコンビニやスタバが病院の中に入っているのだから、

いっそのこと、どこぞのドラッグストアが入っても問題ないのではないかと

考えてしまったりします。

 

コンビニよりもドラッグストアの方が、

絶対入院生活に必要なモノが、安価に手に入ります。

 

病院内のコンビニやスタバは病院に賃料を払っているわけで、

同じような賃料を支払って患者にとって有益なドラッグストアが入っても問題ないんじゃないだろうか。

 

経営的に分離とはどこで判断しているんでしょうね?

この辺はちょっとよくわかりません。

 

経営的には別になっていても、

薬局を自分の言う通りにコントロールしたい医者もいます。

kimamaniyakuzaisi.hatenablog.com

 

 

結論

 

薬歴未記載問題

処方せん付け替え問題

敷地内薬局問題

 

どれにしても、

この業界内での問題であって

患者がどこかに置いてけぼりな気がします。

 

いろんな薬剤師がいて、それそれの薬剤師が所属する企業や業界があって、

こう目指すぞって指針はあるみたいだけど、

実際、患者はどう思っているのだろうか。

 

結局はどの業界も、自分たちの利益を守りたいだけなんじゃないだろうか。

 

敷地内薬局、門内薬局というのを患者が便利になったなと感じる変化であるならば

歓迎すべきことではないかと考えました。