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26歳から薬局長を勤めたいち勤め人の思うこと

PL配合顆粒パイロンPL顆粒徹底比較

 

みもりんこと、三森すずこさんがCMをしているパイロPL顆粒

風邪で病院に行くとよく出されるPL配合顆粒を徹底比較します。

 

作っているメーカーは?

効能・効果は?

用法・用量は?

成分・分量は?

 

もしかすると、もう病院に行かなくててもPLはドラッグストアで手に入ってしまうのかもしれません。

 

では、それぞれ違いはどうなっているのか1つずつみていきます。

 

 

作っているメーカー

 

PL配合顆粒:シオノギ製薬

パイロPL顆粒シオノギヘルスケア

 

両方とも塩野義さんでそれぞれグループ会社の関係になっています。

医療用医薬品をシオノギ製薬OTCシオノギヘルスケア担当している感じになっているのでしょう。

 

 

効能・効果

 

PL配合顆粒:感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和

鼻汁鼻閉咽・喉頭頭痛関節痛筋肉痛発熱

 

パイロPL顆粒:かぜの諸症状(のどの痛み発熱鼻みず鼻づまり、くしゃみ、悪寒(発熱によるさむけ)、頭痛関節の痛み筋肉の痛み)の緩和

 

医療用のPL配合顆粒の方は小難しく書かれていますが、

パイロンPLに記載されていることと大差ありません。

太字で示しているものは両製品に共通している項目です。

 

パイロPL顆粒の方が、くしゃみ、悪寒(発熱によるさむけ)の2つの効能が多いです。

 

 

用法・用量

 

PL配合顆粒:通常,成人には1回1gを1日4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。(1g/包)

 

パイロPL顆粒:次の量を食後なるべく30分以内に、水またはぬるま湯でおのみください。(0.8g/包) 定められた用法・用量を厳守してください。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満 服用させないこと

 

用法・用量で少し違いが出てきました。

 

PL配合顆粒は1日4回

パイロPL顆粒は1日3回

 

PL配合顆粒は1回1g

パイロPL顆粒は1回0.8g

 

PL配合顆粒は“適宜増減の記載があり回数を増やせます。

パイロPL顆粒は“用法・用量を厳守”であるためそれ以上飲んではいけません。

 

パイロPL顆粒は15才未満は服用させないこととなっていますが、

PL配合顆粒にはその記載がありません。

 

その代わり、PL配合顆粒には「15歳未満の水痘,インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが,やむを得ず投与する場合には,慎重に投与し,投与後の患者の状態を十分に観察すること。」

と別に注意書きがあります。

 

用法・用量でPL配合顆粒とパイロPL顆粒を比較すると、

PL配合顆粒の方が量を多く服用でき、15才未未満への使用も絶対ダメではないと

比較的活用の幅が広い印象を受けます。

 

 

成分・分量

 

さて用法・用量で少し差が出てきましたが、成分・分量ではどのような違いがあるのでしょうか?

 

PL配合顆粒:成分・含量(1g中)

 

サリチルアミド 270mg
アセトアミノフェン 150mg
無水カフェイン 60mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg

 

添加物:乳糖水和物,トウモロコシデンプン,塩化ナトリウム,白糖,含水二酸化ケイ素

パイロPL顆粒:成分・含量(1g中)

 

サリチルアミド 270mg
アセトアミノフェン 150mg
無水カフェイン 60mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg

 

添加物: 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、塩化ナトリウム、白糖、含水二酸化ケイ素

 

パイロPL顆粒は1包0.8gの分量で記載されているため

比較のため1gの量に換算し直しました。

 

比較していただけるとお判りいただけたでしょうか?

1gに換算すると両者ともに、成分・添加物全く同じとなりました。

 

逆にいうと、

パイロPL顆粒は1包0.8gであるため用量はPL顆粒より少なく設定されていることがわかります。

 

ここで1点気をつけて欲しいことがあります。

 

病院で貰えるPL顆粒(1g/包)が1日4包4gまで飲めることがわかりました。

成分が全く同じなのでパイロPL顆粒0.8g/包)を1日5包4gまで飲んでも良いのではないかと思ってしまうかもしれません。

 

間違ってもこのように、回数を増やしたり、量を増やして飲むことのないようにして下さい。

このような正規の飲み方ではない方法で服用して、副作用が起きた場合

医薬品医療機器総合機構による「副作用被害救済制度」が適応されなくなってしまいます。

 

あくまでも適正使用していたにも関わらずに起きてしまった副作用が対象となります。

 

 

まとめ

 

薬剤師をやっていると、このように医療用の医薬品とドラッグストアで購入できる商品を比較して量的にまだ飲んでも大丈夫だなと判断してしまいがちです。

 

何かが起きてからでは遅いので、素人判断で薬の増量などは避け

定められた用法・用量を厳守して薬は使用しましょう。

 

このような豆知識に興味があれば、ドラッグストアの薬剤師に質問してみるのも良いかもしれませんね。