PL配合顆粒パイロンPL顆粒徹底比較
みもりんこと、三森すずこさんがCMをしているパイロンPL顆粒と
風邪で病院に行くとよく出されるPL配合顆粒を徹底比較します。
作っているメーカーは?
効能・効果は?
用法・用量は?
成分・分量は?
もしかすると、もう病院に行かなくててもPLはドラッグストアで手に入ってしまうのかもしれません。
では、それぞれ違いはどうなっているのか1つずつみていきます。
作っているメーカー
PL配合顆粒:シオノギ製薬
両方とも塩野義さんでそれぞれグループ会社の関係になっています。
医療用医薬品をシオノギ製薬、OTCをシオノギヘルスケア担当している感じになっているのでしょう。
効能・効果
PL配合顆粒:感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和
鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱
パイロンPL顆粒:かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、悪寒(発熱によるさむけ)、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和
医療用のPL配合顆粒の方は小難しく書かれていますが、
パイロンPLに記載されていることと大差ありません。
太字で示しているものは両製品に共通している項目です。
パイロンPL顆粒の方が、くしゃみ、悪寒(発熱によるさむけ)の2つの効能が多いです。
用法・用量
PL配合顆粒:通常,成人には1回1gを1日4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。(1g/包)
パイロンPL顆粒:次の量を食後なるべく30分以内に、水またはぬるま湯でおのみください。(0.8g/包) 定められた用法・用量を厳守してください。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
---|---|---|
成人(15才以上) | 1包 | 3回 |
15才未満 | 服用させないこと |
用法・用量で少し違いが出てきました。
PL配合顆粒は1日4回
PL配合顆粒は1回1g
PL配合顆粒は“適宜増減”の記載があり回数を増やせます。
パイロンPL顆粒は“用法・用量を厳守”であるためそれ以上飲んではいけません。
パイロンPL顆粒は15才未満は服用させないこととなっていますが、
PL配合顆粒にはその記載がありません。
その代わり、PL配合顆粒には「15歳未満の水痘,インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが,やむを得ず投与する場合には,慎重に投与し,投与後の患者の状態を十分に観察すること。」
と別に注意書きがあります。
PL配合顆粒の方が量を多く服用でき、15才未未満への使用も絶対ダメではないと
比較的活用の幅が広い印象を受けます。
成分・分量
さて用法・用量で少し差が出てきましたが、成分・分量ではどのような違いがあるのでしょうか?
PL配合顆粒:成分・含量(1g中)
サリチルアミド 270mg
アセトアミノフェン 150mg
無水カフェイン 60mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg
添加物:乳糖水和物,トウモロコシデンプン,塩化ナトリウム,白糖,含水二酸化ケイ素
サリチルアミド 270mg
アセトアミノフェン 150mg
無水カフェイン 60mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg
添加物: 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、塩化ナトリウム、白糖、含水二酸化ケイ素
比較のため1gの量に換算し直しました。
比較していただけるとお判りいただけたでしょうか?
1gに換算すると両者ともに、成分・添加物全く同じとなりました。
逆にいうと、
パイロンPL顆粒は1包0.8gであるため用量はPL顆粒より少なく設定されていることがわかります。
ここで1点気をつけて欲しいことがあります。
病院で貰えるPL顆粒(1g/包)が1日4包4gまで飲めることがわかりました。
成分が全く同じなのでパイロンPL顆粒(0.8g/包)を1日5包4gまで飲んでも良いのではないかと思ってしまうかもしれません。
間違ってもこのように、回数を増やしたり、量を増やして飲むことのないようにして下さい。
このような正規の飲み方ではない方法で服用して、副作用が起きた場合
医薬品医療機器総合機構による「副作用被害救済制度」が適応されなくなってしまいます。
あくまでも適正使用していたにも関わらずに起きてしまった副作用が対象となります。
まとめ
病院に行かなくても、PL顆粒は手に入ります。
このように医療用の医薬品とドラッグストアで購入できる商品を比較して病院に受診しなくても手に入る薬はあります。
ドラッグストアの商品を見ると、量的にまだ飲んでも大丈夫だなと判断してしまいがちなものもありますが、
何かが起きてからでは遅いので、素人判断での薬の増量などは避けましょう。
定められた用法・用量を厳守して薬は使用してくださいね。
このような豆知識に興味があれば、ドラッグストアの薬剤師に質問してみるのも良いかもしれません。