やくざいしめんきょもってるだけ

26歳から薬局長を勤めたいち勤め人の思うこと

生活保護の薬代はタダ。薬剤師はどう考えたら良いのか?

 

生活保護費受給者は病院での診察や薬局での薬代は無料です。

これについては、様々な考え方があります。

 

僕は制度としてそうなっているんだから仕方ないと思う派です。

こっちの都合の良いように解釈するようにしています。

 

 

生保に腹を立てる後輩薬剤師

 

「あの人なんで、毎週来るんですか?絶対なんともないじゃないですか!!」

毎週、咳止めや痰切り、漢方をローテーションで貰いにくる患者に対して

怒りをあらわにする後輩薬剤師がいました。

 

自分たちの支払う税金や、納める保険料などから賄われていることを考えると

“私は薬をタダでもらって当たり前”的な態度でいる患者がいると

腹立たしくなるのもわからなくもないです。

 

ただ、文句を言ったところでこの制度は変わりません。

 

薬局長としては、どんな態度の患者だろうが、

適当に相手して、さばいてくれたらそれで良いのです。

その患者が売上になる事には変わらないのです。 

 

 

 

病院も薬局も利益をあげなければならない

 

病院や薬局は慈善事業ではありません。

利益をあげないと潰れてしまいます。

会社は僕たちに給料は払ってくれなくなってしまいます。

 

その考えから後輩薬剤師にこう言っています。

 

「あの人が処方箋を持ってくるだけで、1枚○○○○円の売り上げになるんだよ」

 

「カモがネギ背負って来てるんだから丁重に扱ってあげてよ」

 

「家族連れだよ。カモはネギ背負ってるどころか、自ら鍋に入って来ちゃってるんだから!」(テンション高めに)

 

「売り上げ前年比が落ちてたら対策書提出しなきゃならなくなるんだ。。。」

 

「クリニックだって、毎週来てくれるから診察料もらえてるんだぞ」

 

「生保来る、クリニック喜ぶ、薬局喜ぶ。WIN-WIN-WIN」

 

 

ひたすら管理する側の都合に合わせて考えを刷り込み続けました。

意外とこれだけで、見方を変えてくれる後輩薬剤師がいます。

 

 

 

自分の都合よく解釈しよう

 

態度の悪い生保患者が来るたびに、イラついていても疲れてしまうだけです。

他人や制度を変えるには莫大な労力が必要となります。

変えようと努力した結果、変わるかどうかさえわかりません。

 

さらに薬局といった業態の場合、

患者に医療費、社会保障費云々、説教垂れて、

患者が減ろうものなら、隣の医者や会社上層部に

何を言われるか、わかったもんではありません。

 

他人を無理やり変えるより、

自分の考えを変えた方が早いと考えます。

 

そういう僕も他人である後輩薬剤師の考えを変えようとしているのですが。。

まぁ無理強いはしていません。

 

それぞれ思うところはあって良いと思いますし、考え方は自由です。

ただ、こう考えたら気持ち楽にならないかという提案をしているに過ぎません。

 

生保患者に否定的な薬剤師がいたら、

どうぞこの手を使ってみてください。

 

 

 

同じ会社に勤めていても全く考え方を相容れなかった話はこちらです。

kimamaniyakuzaisi.hatenablog.com