業界対立。調剤薬局ポイント付与問題。その後どうなった?
調剤薬局での自己負担分における
ポイントの付与が問題にされ、賑わった時期がありました。
現在、どうなっているのかまとめてみました。
結論。ポイントは付与され続けています。
ポイント付与は“良い”と“ダメだ”と、官民、各薬局で
果たしない言い争いを2011年頃からしてきました。
結果、
現在でもポイント付与を続けているところは、
ずっとポイントを付与し続けています。
一応、禁止されていることはある。
厚生労働省保険局医療課より、
『保険調剤等に係る一部負担金の支払いにおけるポイント付与に係る指導について』
というものが出ています。
https://www.hospital.or.jp/pdf/14_20170125_01.pdf
簡単に言えば、この3点は守れ、ということだ。
① ポイントを用いて調剤一部負担金を減額することを可能としているもの
→処方箋による薬の代金は割引せずに、他の商品やサービスの割引ならOK
② 調剤一部負担金の1%を超えてポイントを付与しているもの
→ポイント2倍デーとかやらず、常に1%ならOK
③ 調剤一部負担金に対するポイントの付与について大々的に宣伝、広告を行 っているもの(具体的には、当該保険薬局の建物外に設置した看板、テレビ コマーシャル等)
→「処方箋でポイント付きますよ!」って宣伝しなければOK
(当時は、薬局の窓での告知や薬局敷地内に多数のノボリが上がっていた)
法令でいう、
「原則」とか「努める」という言葉は実に曖昧なものです。
「絶対」ではないですからね。
実に自分に都合よく解釈できる言葉となっています。
患者はどう思っているのだろうか?
患者にとっては、ポイントがついた方が断然お得感ありますよね。
毎月の薬代も馬鹿にならないですからね。
しかし、ポイント付与は全面的に肯定されている訳ではありません。
・ 保険調剤等においては、調剤料や薬価が中央社会保険医療協議会における議論を経て公定されており、これについて、ポイントのような付加価値を付与することは、医療保険制度上、ふさわしくないこと
→医療保険制度まで考えて、自分の疾患の治療を行っている人ってどれだけいるのでしょうか?
・ 患者が保険薬局等を選択するに当たっては、保険薬局が懇切丁寧に保険調剤 等を担当し、保険薬剤師が調剤、薬学的管理及び服薬指導の質を高めることが 本旨であり、適切な健康保険事業の運営の観点から、ポイントの提供等による べきではないこと
→これまでちゃんと信頼関係を築けている薬剤師であれば何も心配することではないと考えます。
ポイントにつられて、薬局を変えるようであればその程度の信頼関係しか築けていなかっただけのことだと思います。
ポイント付与する会社に雇われる薬剤師は従うしかない。
ポイントを付与する薬局、付与しない薬局
それぞれの薬局薬剤師間で罵りあるのは目に余ります。
「ポイント付与は下品だ」
「ポイント付与する薬剤師は程度が低い」
だとか、ネットをみていて悲しくなります。
同じ薬剤師で何を言い合っているのでしょうか?
会社に勤めてる以上、会社がポイント付与賛成派ならその方針に従うしかないのです。
どうしてもポイント付与に従えないなら転職すれば良いだろうし、
ポイントを付与した上で、ちゃんと薬剤師の能力として選ばれるよう
各々、努力すれば良いだけの話です。
そもそもポイントはどっちだって良いって薬剤師もいるでしょう。
それぞれのカラーを出した薬剤師がいて良いと思います。
話が逸れました。
ポイントは絶賛、継続中です!
お気に入りの薬剤師を探すも良し、
ポイントで選ぶも良し、
薬局を選ぶ際の、一つのポイントになれば良いと思います。
支払いでポイントを貯めて、賢く薬局を使おうと言う記事です。