やくざいしめんきょもってるだけ

26歳から薬局長を勤めたいち勤め人の思うこと

ホリエモンの肉屋。何か薬局の薬剤師に応用できないか考えた。

 

先日、キングコング西野さんのトークイベントで

 

ホリエモンが今一番力を入れているのは、ITではなく肉屋だ!」

 

と言う話を耳にしました。

 

なんでも

店の8割は厨房でできており、

残りの2割の席に客がいるのかと思いきや、

客はその厨房内にいるそうです。

 

早速、ググってみたところ

とても美味そうな肉とともに動画が公開されていました。

WAGYUMAFIA

“和牛マフィア”とてもカッコイイです。

 

 

肉を厨房で調理する風景を見て、

会員同士でおしゃべりしながら

お酒を頂くスタイルです。

 

これまでとは違った飲食業のスタイルだと感じました。

客側とお店側の交流がここまである飲食店は見たことがありません。

 

 

この交流が良いなぁと感じ、

何か薬局や薬剤師に応用できないか考えてみました。

 

 

 

厨房は薬局で言う調剤室

 

調剤室を建物全体の8割にしてしまい、

患者を調剤室に迎え入れる。

 

普段、客は厨房で料理をするシェフをみないのと同様に

普段、患者は調剤室内で薬剤師がどう処方せんを料理するかをみたことがない。

 

 

客は肉の塊から切り分けられ、

調理されていく様を興味津々に観察する。

 

薬が準備されていく過程に

興味を持つ患者がいるのではないだろうか?

 

 

調剤室では、1枚の処方せんが、

どのようにして患者の元まで渡るのか

解説しながら、その人の薬についての説明を行う。

 

ここに興味を持ってもらえれば

薬局の待ち時間は長いと言われる

問題も解決でき、

患者とのコミュニケーションも取れて一石二鳥だ。

 

 

 

プライバシーの問題

 

厨房で調理される肉は

客全員に共有されるものだ。

 

しかし、薬という個人情報を

一般大衆の前で共有することが

良しとされるかが問題になってくる。

 

プライバシーに配慮していないという

クレームは非常によく耳にする。

 

患者に薬を渡す投薬窓口はパーテーション等で

区切られていなければならないし、

他の人に個人情報が漏れないよう個室まで作る薬局もあるそうだ。

 

 

 

管理の問題

 

他方、調剤室は、麻薬、毒薬、向精神薬など

取り扱いに注意をしなければならない薬が満載だ。

 

そもそも、

調剤室に患者を入れて良いのかもわからない。

 

新しいことをやるには

いろいろと問題が出てきそうだ。

 

 

 

ターゲットを決める

 

本来、薬局はどこの処方せんでも受付なければならないことになっており、

法律に「正当な理由なく、調剤を拒否してはならない」とまで明記されてる。

 

処方せんをなんでも受付るどころか、

“24時間対応、患者の家まで行け”

という事まですべての薬局に要求されてきている。

 

 

このように、

誰でも、いつでも、どこでも、

をすべての薬局に一律に求めるので

薬局の差別化はほとんどなく、

病院の前には似たような薬局が軒を連ねる。

 

これでは患者はどこの薬局に行けば良いのか迷ってしまう。

 

いっその事、

 

  • 糖尿病の患者のみ
  • 個人情報を共有しても良い人
  • 薬剤師の仕事に興味がある人

 

のようにターゲットを細かく分けてそのニーズにあった人だけを

患者として対応する薬局が出てきても良いのではないかと考える。

 

そうすることによって、

薬剤師と患者の関係だけでなく、

 

「あの薬局にいれば糖尿病患者同士が集える」

という患者同士のコミュニティーを作ることも出来る。

そこの薬剤師の専門性も磨かれるだろう。

 

 

 

最後に

 

こんな事を妄想する事はきっと誰にでもできる事でしょう。

 

しかし、今現在何か特別に差別化された薬局がないのは

いままのままで十分と思っているのか、

作ろうとしたけど開設の許可がおりないのか、

そもそもこんな事考える人間がいないのか、

いろいろ理由はあると思います。

 

ただ妄想するのは自分の勝手なので、

面白い薬局ができないか今後も考えてみたいと思う。