調剤薬局ワンオペ時代。薬局はすき家になるのか?
ワンオペとは
従業員を1人しかおかないで、全ての労働をこなす行為を指します。
すき家をめぐる問題で有名になった言葉ですね。
現在、1人薬剤師の薬局はどうやって
営業をしていかなければならないのでしょうか?
薬剤師一人体制のメリット
- 人件費の最小化ができる。
- 患者がこなければ、自分で好き勝手できる。
- しっかり地域に根付けば、かかりつけ薬剤師になれる。
- 店舗数を増やしたという実績になる
雇われる身としてはあまり良い点が見つけられませんが、
経営者として見ると、何と言っても人件費削減が目玉になってきます。
会社にとっては経費を削減する上で、
1番効率が良い方法ですし、新規開局という実績にもなります。
薬剤師一人体制のデメリット
- 処方受付からレセプト請求まで、ある程度一人でできる能力がなければならない。
- 調剤室から離れることが難しい。
- 昼飯が取りづらい。
- いっぺんに5〜6人くると対応に時間がかかる。
- 処方入力、調剤、監査まで、すべて1人でやらなければならず、ダブルチェックなど難しい。
- かかりつけ薬剤師になったら、夜間も休日も24時間対応しなければならない。
- 変わってくれる人がいない。
- どれだけ売り上げを立てようが、「1人でできます」なんて言い続けると、いつまでたっても、2人目の薬剤師は入ってこない。
- etc...
デメリットの方が多く思いついてしまいます。
恐らく、僕は1人薬剤師反対派です。
何より、1人が寂しいです。
もっと、処方せんを見ながらあーだこーだ言える相手が欲しい時があります。
労働時間が懸念される
ワンオペで問題になったのは、
深夜帯の強盗と、労働時間の問題です。
1人薬剤師であれば、深夜帯に薬局を常に開けていることは
ほぼないと思います。
強盗の問題よりも、労働時間の問題が懸念されます。
調剤は薬剤師がやらなければならないため、
学生バイトを使い回すこともできません。
新設の薬学部が増えて、薬剤師がこの先増えてくるのを見越して、
薬剤師も使い回しになっていくのだろうか。
ただでさえ、かかりつけ薬剤師になって、24時間対応と患者宅まで行くことまで
迫られているのに、
どうやって対応していくのかと感じてしまいます。
24時間、患者に自分の人生捧げられる薬剤師は世の中
どれだけいるんだろうか?
企業はどのように勤務薬剤師を確保し、
世の中の動きに対応して行くのだろうか?
定時出社、定時退社、ノー残業が好きな僕は
この先の業界に身を置く事が恐ろしくてたまりません。